【プロフィール】大学では経済学を学んでいた、文系学部出身者。現在は仙台市にある某企業に常駐しながら、システム開発に携わっている。
常駐先ではさまざまな企業とひとつのチームになって業務にあたっており、当社のリーダーとしての役割も担ってきている。製品の受発注や出荷などの物流に関する物流システムの製作にゼロから携わった経験を持ち、今は主に設計、製造、テストや稼働監視を担当。そのシステムを他部署で使用する際に必要な、カスタマイズを施すことも。趣味はピアノやギターなどの楽器を弾いたり、音楽を聴くこと。
就活時にTECに興味を持ったきっかけや、
入社の決め手になったことがあれば教えてください。
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地元・仙台で、地域に根差した仕事ができると思った
実はもともと、情報通信系の仕事に就こうと思っていたわけではなく……。他の業種に絞った就活をしていました。地元である仙台で就職したいと考えていた中で、システム開発の仕事にも目を向け始めたのは秋ごろ。〝自分に合う仕事探し〟をもっと早い段階で、かつ広い範囲でするべきだったと思います。
TECが地元に根差した仕事をしていることと、会社説明会や面接官のときの堅苦しくない雰囲気に触れ、「こういう会社で働きたいな」と思いました。プログラミングの経験はありませんでしたが、一緒に面接を受けた人たちの中に文系出身者が多かったこともあり、そのこと自体を不安に感じたことはなかったですね。
入社後はどう知識を増やし、スキルアップを目指したのでしょう?
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先輩からのアドバイスで、生きた知識を身に付けられる
入社後の3か月研修を終えてから、さらに3か月常駐先で先輩からのOJT教育を受けた後、開発業務に就きました。最初はスキル不足を痛感することが多く、決まったスケジュールの中で品質を保った成果物を求められることにもプレッシャーを感じていました。
でもTECでの所属課内で実施されるヒアリングの場で、自分が困っていることを本音でいえる環境があります。相談することで上司や先輩方から的確なアドバイスをもらえることがたくさんあり、思っていたよりもすぐに解決に至ることも。そういうコミュニケーションから得られる知識はとても大きいですし、すぐに実践の場で生きてきます。それがとても心強いし、大失敗や大きなトラブルを未然に防いでいるんじゃないでしょうか。
〝コミュニケーションを怠らないこと〟が、
スキルアップに直結するなんて、ちょっと意外な答えですね。
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積極的な自己学習も質問上手になるためのポイント
もちろん業務に役立ちそうな基礎知識や資格取得によって、スキル不足を補うこともし続けていますよ。自ら学ぶ力も、社会人には必須です。何が分かっていないのかを理解できていなければ、先輩に上手く相談や質問ができません。
でも、いわゆる「報・連・相(ほう・れん・そう)」は本当に重要です。開発って、ひとりで黙々と作業しなければならない時間があるんです。もちろん他の人にも、そういうタイミングがあるわけで……。以前、そんなときに〝聞かなければならないこと〟があったのに、遠慮してしまったことがありました。それが後々、自分の技術や仕事に悪影響を与えるんです。そういう苦い経験があるから、なおさらコミュニケーションを重視しているのかも知れません。
コミュニケーションが大切であることは、分かっていても
「世代や立場が異なる人の集まり=会社」では難しいですよね。
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〝伝え方〟を追求できるのは、文系出身SEの強み
コミュニケーションツールとして〝ことば〟を上手に使える点は、文系出身SEの長所になっていると思います。
例えばSEって、クライアントとの会話で専門用語を使いがちになります。一方お客様の中に、そういう言葉や話に詳しい人はほとんどいません。設計の仕事では、お客様からの要件にもとづいた分かりやすい設計書を作る技術が必要になりますし、お客様に確認を取るときはシステムに詳しくない方にもご理解いただけるような伝え方を考える必要があります。
もともとシステムに詳しくなかった私としては、お客様と同じ視点に立ち、どう表現すれば伝わりやすいかを考える作業はとても向いていたと思います。
では今後、社内でのコミュニケーションについて
特に自分の後輩たちと、どう接していきたいと思っていますか?
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職場や仕事の〝楽しさ〟を伝えられる頼もしい先輩に
私がそうしてもらったように、質問や相談をしやすい先輩でいてあげたいなと思います。忙しいときでも後輩の行動を気にかけてあげたり、話しかけにくい雰囲気を出さないように、余裕をもって仕事に向き合えるようにならなければいけませんね。
また現場に入った当初は、初めてのことだらけ。それだけで新人はいっぱいいっぱいで、仕事の楽しさに気づけないことも多いんです。でもそれを乗り越えられると、やりがいや達成感を感じられる……。そんな仕事のいい面を体験させてあげられる先輩でいたいですね。